大学院

人文社会科学研究科 博士後期課程

研究科の特徴と教育目的

 本学の基本理念である「次代の女性リーダーを育成」を人文社会の学問領域から実現するため、人文社会科学研究科に「言語文化専攻」と「社会科学専攻」の2専攻を設置しています。
言語文化専攻では「日本言語文化コース」と「英語圏言語文化コース」、社会科学専攻では「国際産業社会コース」と「国際関係コース」を設け、必要とされる専門知識と実践的な能力を備えた高度専門人材を育成します。

人文社会科学研究科の理念?目的等に関する規則

ディプロマ?ポリシー

 人文社会科学研究科では、次に掲げる学修目標に到達した者に学位を授与する。

  • (1) 所定の単位を修得し、高度な専門知識と技能、広い視野と的確な判断力?分析能力を活かして社会や教育研究分野で自立して活躍できる能力や、女性のライフステージで直面する課題を克服して次代の女性リーダーとして国内外で専門性を必要とする職業を担いうる能力を身に付けていること。
  • (2)所定の年限在学し、博士論文または特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験に合格すること。

カリキュラム?ポリシー

 人文社会科学研究科では、大学院の目的及びディプロマ?ポリシーを実現するために、より高度な研究能力を有し牽引的立場となる専門家の育成や、国際社会で活躍し得る柔軟な適応性及び判断力を備えたリーダー的人材の養成を図る。この目的を達成するために、教育課程の編成において、研究指導科目と専門科目を設ける。

  • (1) 優れた博士論文の完成をめざし、研究を通して各専門領域での豊かな知識と洞察力を伴う解釈、高度の分析力と的確な表現力の獲得を図るため、研究指導科目を設ける。また指導教員に加えて副指導教員を設けることにより、隣接する専門領域の視点からも研究指導を充実させる。
  • (2) 複数分野の教員からも指導を受けさせることで、各専門分野を相互に連携させながら、研究課題を多角的な視点から深化させて、独創的な手法を用いて研究を進展させ、研究者としての能力を養うため、専門科目に総合演習科目を設ける。
  • (3) 在学生の様々な研究分野や関心に応じて、当該分野の専門家から博士論文の作成に向けた高度な専門知識を提供するため、多様な講義科目を専門科目に設ける。
  • (4) 学生個々の専攻分野と関連のある公的機関や研究所等での研修先で実務経験を積む機会を提供することで、諸地域における政治や経済、国際社会の課題を理解させるとともに、自らの専攻が実社会にどのように貢献できるかを実践を通して学ばせるため、インターンシップ科目を専門科目に設ける。
  • (5) 学生の研究領域に対応した主指導教員と副指導教員が協働して、学生個々に対する適切な研究指導を行う。
  • (6) 「厳格で適正な成績評価に向けた指針(大学院用)」を定め、同指針に則って厳格な成績評価を行う。
  • (7) 博士論文の審査は「人文社会科学研究科学位論文(博士後期課程)審査基準」に則って厳正に実施し、学位認定を適正かつ公正に行う。

アドミッション?ポリシー

 高度な専門性を基に社会で活躍する女性リーダーや研究教育機関で研究教育者を目指す者や社会人を募り、大学院で主体的に研究を遂行するために必要な研究能力、専門学力や国際的な教養を重視する。
 特に、次のような能力?意欲を有する者や社会人を求める。

  • (1)人間の文化や言語あるいは国際的な経済、政治、社会や企業活動等から生じる問題や現象を対象として、独創的で自立した研究?分析を行う能力を有すること。
  • (2)研究に対する高い倫理観を有し、真摯に取り組む自律した姿勢を持っていること。
  • (3)研究成果を女性が活躍する男女共同参画型社会の創造のために提案?還元する意欲と優れた実践能力を有すること。

専攻ごとのアドミッション?ポリシー(求める学生像)は以下のとおりである。


言語文化専攻
 歴史や言語文化に対する強い研究意欲と優れた分析能力をもつ、自立した研究者を目指す学生を募る。社会において専門知識と実践的な分析能力を活かして、次代の女性リーダーとして国内外で文化を発信し広く活躍することができる学生、教育の実践現場での活躍や指導的立場からの社会貢献を志し、研鑽を積み能力を高めるよう努力することができる学生、生涯を通じて高いレベルで研究活動を実践できる能力の獲得を目指す学生を求める。


社会科学専攻
 現代の国際社会のあり方や企業等の経済活動に強い関心を持ち、国際社会の複雑化する課題に関する自立的?独創的な分析能力や解決に向けて優れた実践的能力を高めようと努力することができる学生を募る。修了後は、多様な進路において、高度な専門能力を基に次代の女性リーダーとして国際社会で活躍することや、専門的な研究?実務活動を行うための高い専門能力を獲得することに意欲的な学生を求める。


<入学者選抜の基本方針>
?一般選抜入試?社会人特別選抜入試?留学生特別選抜入試?福岡女子大学博士前期課程修了者特別選抜入試
 入学者の選抜は、筆記試験?面接のほか書類審査の結果等によって、専門領域に関する高度な知識?技能、創造的で豊かな思考力?判断力?表現力、主体的に研究を構築し推進する姿勢等について総合的に判断して行う。筆記試験では、研究を遂行する上で必要とされる語学能力および表現力を評価する。面接では、当該分野の研究に対する熱意、希望する研究計画の妥当性、当該分野の研究に必要とされる学力や技能及びコミュニケーション?表現能力を評価する。

研究指導

「人文社会科学研究科における研究指導の基本方針」に基づき研究指導を行う。

人文社会科学研究科における研究指導の基本方針

社会人の入学について

  • (1)社会人の受け入れ
     生涯学習の一環として、大学を卒業し企業、教育機関、官公庁、各種施設等で活躍している社会人が、さらに高度な学識や技術を修得するために大学院へ進学しようとする機運が高まっている。本研究科では、このような向学の志を抱く社会人に積極的に応えるために、下記の特例措置をはじめ種々の履修方法を準備している。
  • (2)社会人のための特例措置について
     教育方法の特例措置とは、現職教員、公務員、一般企業の社員、団体?施設の職員等の職を有する者、またはその他出産、介護等相当の事由があると認められる者が、夜間、土曜日または夏季?冬季休業期間中に本学授業を受講することができる措置のことである。  

長期履修制度

 意欲ある社会人の入学を促進するために、入学時における自らの計画と申告に基づき、標準修業年限を超える年限で課程を修了することを認める「長期履修制度」を導入している。なお、「出産、介護等相当の事由があると認められる者」についても、これを認めている。
 本制度を利用することで、標準修業年限の授業料により、博士前期課程では修業期間を最長4年間まで延長して、必要単位を修得し修士の学位を取得、博士後期課程では最長6年間まで延長して、必要単位を修得し博士の学位を取得することが可能である。